女性器のびらびら(ヒダ)の形状が変化する理由

女性器のびらびら(ヒダ)の形状が変化する理由

女性器のびらびらが大きいことで悩んでいる方は意外と多いものです。びらびらは「小陰唇」という名前で、尿道口と膣口の両脇にあるヒダ状の皮膚のことです。びらびらしたヒダの部分は、年齢とともに形状が変化するもので、大切な役割を担っています。ここでは、どうして女性器のびらびらが大きくなるのかといった理由と変化する時期、役割などについてご紹介いたします。

思春期とともに成長

女性器のびらびらは、子どものころは外側にある大陰唇に覆われてかくれており、ピンク色や薄い赤色をしています。思春期になると成長して長くなり、厚みも増してきます。左右の形や大きさが違うことが多く、メラニン色素の沈着により黒ずんで赤黒くなります。大きさや色、形状には個人差があり、この時点で遺伝により大きく成長するケースも見られます。

成人になるとともに成熟

成人になるにつれて小陰唇も成熟し、足を閉じていても割れ目から少しはみ出るぐらいの大きさになっています。平均的には、付根から先端まで2cmほどで、大陰唇からわずかにはみ出て見えるくらいです。このように形状が変化するのは、小陰唇が女性器を外敵から守り、円滑な性交を促す働きを担っているからです。

小陰唇は、普段は閉じていて、膣と尿道口への細菌の侵入を防ぐ役割を果たしています。しかし、性交時には、興奮することで充血して膨張し、左右に大きく開くことでペニスの挿入を助ける働きを持っています。また、尿を排泄する際には、尿が飛び散らないように道しるべとなる働きをしていると考えられます。

更年期とともに老化・下垂

年を重ね、出産の機能を終えた女性器は、女性ホルモンの減少により老化の症状が進行していきます。

更年期になると、女性ホルモンの低下とともにヒアルロン酸やコラーゲンの減少が起こりはじめ、膣の厚みや収縮力が低下して緩みが生じ、小陰唇は弾力を失って薄くなり、シワが多くなったり、下垂したりしてきます。さらに、周囲にある大陰唇の豊かな脂肪組織による膨らみが減るために、小陰唇が露出する範囲が大きくなるのです。そのほかにも、尖圭コンジローマなどの感染症を長年放っておくと、大きくなることもあります。

まとめ

以上、小陰唇が大きくなる理由や小陰唇の形状の違いは、人によってさまざまであることが分かります。それを個性ととらえられる程度ならば良いのですが、小陰唇が大きいために下着などで擦れて痛い、擦れて自転車に乗れない、排尿し辛いなど、生活面や性交渉に支障をきたすようであれば問題です。

小陰唇が擦れたりつっぱったりして、好きなタイトパンツがはけない、排尿時に尿をまき散らしてしまう、自転車に乗れない、大切なパートナーとのコミュニケーションに自信が持てない…。また、将来的に介護される側になった時を考えると不安、清潔面が気になるなど、女性器に関する重要なお悩みは多々あるものの、誰にも相談できないで一人で悩みを抱え込んでしまいがちなのも事実です。

当院では、こういったお悩みを一緒に考え、解決の手助けをさせていただくことが可能です。「小陰唇縮小術」をはじめとした施術により、悩みを解決するだけでなく、より機能的に希望に叶った形に整えることができます。

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