小陰唇の形が、人によってさまざまなのをご存知ですか? デリケートゾーンは人と比べるのが難しく、違和感やコンプレックスなどのお悩みを抱えがちですよね。小陰唇の肥大でお悩みの方には「小陰唇縮小術」をおすすめしますが、治療の際には、症状に合わせたテクニックがより良い仕上がりのカギになります。ここでは、小陰唇の形状に合わせた治療方法についてご紹介いたします。
小陰唇の形状タイプ
小陰唇の形は、大きく2つのタイプに分けられます。
1つは「ふっくら肥大タイプ」で、小陰唇がふっくらとしていてハリ感があり、大きいタイプです。若い方や肥満気味の方によく見られます。
もう1つは「シワ痩せタイプ」で、小陰唇が痩せてシワシワになっており、皮膚が伸びるタイプです。これは、小陰唇の老化などにより、ボリュームが減ることで皮膚が垂れてくる症状です。
ふっくら肥大タイプの縮小治療
ふっくら肥大タイプは、V字カットで切除を行います。V字カットとは、仕上がりをきれいにするための切除テクニックです。尖端を少し引っ張りながら切除することによって切除部分がV字になり、縫合したときに自然な仕上がりになります。
ふっくら肥大タイプの場合、切除部分もふっくらとしています。そのため、V字カットをすると、中縫いしなくても外縫いのみでしっかりとつくことが多いのです。このように、中縫いが不要と考えられる場合には、極力行わないようにしています。
シワ痩せタイプの縮小治療
シワ痩せタイプは、V字カットで切除すると厚みを損なうため、おすすめしていません。ボリュームがなく、痩せて伸びた状態の皮膚を牽引しながら切除すると、内側の組織を取り過ぎてしまってV字にならずにU字にくぼみます。そのため、縫合すると小陰唇の厚みがなくなってしまうのです。シワ痩せタイプの場合は、引っ張らずに切ってあげることで最低限の厚みが保たれ、きれいに仕上げることができます。
また、シワ痩せタイプでも中縫いは極力しないようにしています。中縫いでは溶ける糸を使いますが、体にとっては異物なので、生体反応によって挿入糸周辺に硬い組織(しこり)ができることがあり、厚みのない小陰唇だと外側からしこりがわかってしまうからです。
まとめ
小陰唇の部分的な厚みやシワなど、その形は一人ひとり違います。そのため小陰唇の縮小治療では、V字カットが適応する方としない方がいます。
V字カットをする際には、牽引のやり方次第で仕上がりが大きく変わります。引っ張る方向、切る位置や方向、微妙な力加減などをどのように調整するかがとても重要であり、医師のテクニックの見せどころとも言えます。
女性器は、女性にとって“第2の顔”です。症状を見極め、どのようにオペを行うかを判断するのも重要ですが、私はしっかり納得できるカウンセリングをさせていただいてから、オペに挑むように心がけています。どのような形でもきれいに仕上げますので、小陰唇を小さくしたい方は、ぜひご相談ください。